ハワイ州で初の「コーヒー葉さび病」を確認
マウイ島で採取されたサンプルから、ハワイ州で初となる「コーヒー葉さび病」が確認されたことが明らかになった。
コーヒー葉さび病は、葉の裏側の気孔から組織内に菌糸を伸ばして養分を奪い、植物を枯死させてしまうコーヒーの樹固有の伝染病で、世界中の主要なコーヒー栽培地域で発見されていたものの、ハワイ州では過去に確認されたことはなかった。
ハワイ州農業委員会の会長であるフィリス・シマブクロ・ガイザー氏は、「ハワイ農務省と関係機関は、コーヒー葉さび病の感染範囲を特定するために、州内の調査を続けているほか、この菌がどのようにして州に持ち込まれたのか、その経路を特定しようとしています。」とコメントしている。
コーヒー葉さび病は、コーヒー農園にとって最も壊滅的な害虫で、関係者は、適切な措置をとらなければ、ハワイのコーヒー産業に壊滅的な影響を与える可能性があるとして、現在、コーヒー葉さび病の蔓延を食い止めようと努力しているものの、長期的な解決策として、葉さび病に強い種への植え替えが必要になる可能性もあるとしている。
(日刊ローカルニュースより)