2020/10/07 ハワイ郡は「新型コロナ事前検査プログラム」不参加
ハワイ郡のハリー・キム郡長は、今月15日より導入予定となっている「新型コロナの事前検査プログラム」への参加を見合わせる見通しであることを明らかにした。また、カウアイ郡とマウイ郡でも同プログラムへの参加を見合わせるか否か検討しているとみられている。
ハワイ州では、10月15日(木)より、州外からの訪問者に対して行っているハワイ到着後14日間の自主隔離措置のを条件つきで免除する「新型コロナの事前検査プログラム」を導入予定。イゲ知事は各郡を管轄している郡長・市長に対し、同プログラムを採用するかを否かの決定を下すよう要請しており、現時点でハワイ郡が、同プログラムへの参加を見合わせるとしているほか、カウアイ郡とマウイ郡からも到着前の事前検査のみではコミュニティの安全が確保できないとして、ハワイ郡同様、同プログラムへ参加しない可能性が浮上している。
キム郡長は「新型コロナウィルスの陰性証明を提示した到着者を自主隔離免除とするのはリスクが高すぎる」と発言。ハワイ郡が同プログラムに参加しない場合は、ハワイ島のすべての到着者は、到着後14日間の自己隔離措置対象となる。
ハワイ島では先月、島内にある2つの高齢者施設での新型コロナウィルスのクラスターの発生などで、島内での新型コロナウィルス感染者が急増。10月6日(火)の時点でハワイ島での新型コロナウィルスの感染者総数は834名で、オアフ島に次いで感染者が多い島となっている。
ハワイ州のグリーン副知事は「感染拡大は、マスクの着用やソーシャルディスタンスなどの確保によって軽減できます。ハワイ州省着後に2度目の感染検査を実施することは、新型コロナウィルスのパンデミックにともない失業している何万人もの労働者の人々にとっても大きな打撃となり、さらなる問題を引き起こす可能性があります」とコメントしている。
また、観光業界関係者からも島ごとに対応が異なる場合、ハワイ訪問を見合わせる人が増加するのではないかとの懸念の声が上がっている。
(日刊ローカルニュースより)